京都の紅葉シーズンは、どこの観光名所にいこうか迷ってしまうことはありませんか?「古都」と呼ばれることから、京都にはたくさんの神社やお寺があり、紅葉を楽しむことができる観光スポットがあります。この記事では、城南宮の見どころについてご紹介させていただきます。
しだれ梅が有名ですが、紅葉や庭園など見どころたくさんの観光スポットです♪
城南宮のすぐ近くにある、ランチのおすすめ情報もぜひチェックしてね!
城南宮の基本情報
城南宮は京都市伏見区にある神社で、「平安京の守り神」といわれています。京都五社のひとつであり、京都の中心にある平安神宮を四方から守護する神社です。
- 北を守る上賀茂神社
- 西を守る松尾大社
- 東を守る八坂神社
- 南を守る城南宮
- 中央を守護する平安神宮
平安京は方角を司る四神である北の玄武、東の蒼龍、南の朱雀、西の白虎が守護する「四神相応の地」として造られたといわれています。
城南宮の歴史
城南宮は794年の平安京の遷都に合わせ、都の南方を守護する目的から造営された小さなお宮がはじまりとされています。もともと小さかった城南宮が大きくなったのは平安時代後期です。
実は白河天皇が、城南宮をとり囲んで離宮を建てたのは「良い土地に別荘を建てたい」という理由だったらしいよ。
城南宮の御利益
城南宮は「方除・厄除の神様」として祀られており、行き先の方角にまつわる災厄を祓う交通安全・旅行安全の神様です。「交通安全」を願う多くの人がお参りに来られます。京都では、城南宮の厄除けステッカーを貼った自動車を見かけることも多いです。
家庭・人間関係円満の御利益もあるので、一緒にご祈願しておきましょう!
城南宮の御朱印
城南宮の敷地内でもらうことのできる御朱印は、以下の通りです。
城南宮の見どころ
城南宮の敷地は広く、無料エリアと有料エリアがあります。境内は自由に入ることができる無料エリアですので、充分に拝観した後、ぜひとも「神苑」にも足を運んでみてください。
菊水若水(手水舎)
拝殿に向かう前に、「手水舎」で身も心も清めます。手水舎の水(井戸水)は菊水若水と呼ばれており、万病に効く霊泉として崇められています。江戸時代に霊元天皇が飲んだ際に、病気の痛みが治まったことがはじまりといわれているようです。
拝殿と祈祷殿(本殿)
鳥居をくぐり境内に入ると、境内の中央に拝殿があります。祭礼の時には、神楽や舞が奉納されるので神秘的な場所です。拝殿の奥には祈祷殿があり、塀に囲まれて流造の本殿があります。
神苑(楽水苑)
神苑は、城南宮の本殿のまわりを囲うように作られているお庭です。大きく回遊できる庭園には、はるか昔の趣を大切にしている情景を感じることができます。拝観するには拝観料を支払う必要があります。
城南宮の神苑にある山と庭
回遊式の庭園では、四季折々に美しい花や植物を楽しむことができます。特に人気のある「椿としだれ梅」の春。「紅葉が水面に映える楽水苑」の秋。源氏物語に描かれた花や植物が80種類以上もあり、「源氏物語 花の庭」とも呼ばれています。
春の山(しだれ梅と椿)
白河上皇が城南離宮をつくる際に、「光源氏」の大邸宅である六条院をまねて春の山を築き、四季の景色に優れた離宮を作ったと言われています。冬の終わりの2月下旬~3月中旬にかけて、椿、しだれ梅、三つ葉ツツジが咲き乱れます。日本随一の梅の花の風景といっても過言ではありません。
白とピンクの鮮やかな藤袴、真竹などの数種類の竹がうつくしいです。このような趣ある風景を作り出し楽しむ様子を考えると、平安貴族の気品たるものを感じますね。道なりにすすむ途中には、いたるところに普段は見ることがない青々とした植物があります。
筆者が訪問した時には上の写真のように冬を迎える前でした。(2022年11月19日)紅葉の季節においては、しだれ梅の華やかさはありませんが、緑の豊かな情景を楽しむことができるのは清々しいものです。
神苑に入った時には、訪問する時期を間違ってしまったと感じました。しかし、奥にすすむにつれてステキな風景がたくさんありました!
春の山を進んでいくと、本殿の裏を過ぎたあたりに小さな祠でしっかりと守られた「御神木」があります。杉の大木の根元のみを残して祀られており、その幹の太さが物語る「神聖な空気」にふれることができる気がしました。
平安の庭(紅葉と池)
平安時代の貴族の邸宅に作られた庭を再現した庭園です。落ち着いた雰囲気のある中、紅葉の木々を映しだす池が平安時代の優雅さを醸し出します。
奥へ進むと「苔の庭」が広がっています。ここでは平安貴族が集まり、歌を詠み、お酒を飲んでゆったりと宴を楽しんでいたようです。紅葉と緑のコントラストが美しく、まるで時間の流れが止まってしまったかのように感じることができます。
平安貴族は「庭」を愛していたのがわかるね!
城南宮って紅葉の季節は、観光してる人が意外と少ないよね?
春の「しだれ梅」が有名だから、今は比較的に落ち着いてるんだよ!ゆったり楽しむには11月下旬~12月上旬がおすすめだよ♪
京都には、紅葉が有名な観光地がたくさんあります。有名どころへと数多くの人々が流れることにより、城南宮が混み合うことは少ないのです。
室町の庭
室町時代の様式で作られた庭園です。不老長寿を象徴する松の木と紅葉がかさなることで、より一層うつくしい情景となります。室町時代は、茶道、生花、能楽などの日本文化が大成された時代でもあり、栄えた時代の華やかさを感じます。
池にある岩のたたずまいがなんとも情緒あふれるものを感じます。平安の庭より小さな庭園ですが、「和」をイメージする紅葉と松を、心ゆくまで満喫することが可能です。
桃山の庭
戦国武将たちが天下統一を目指した桃山時代を表現した庭です。広々と広がった芝生が大海原、点在する岩が沿岸の島々をイメージしています。豊臣秀吉が天下統一を成し遂げ、広大な土地を1つにまとめまっさらにしたことも桃山の庭に表現されているようです。
城南離宮の庭
賑わいと華やぎに包まれた平安時代後期の離宮の情景を再現されています。きれいに整えられた庭は、敷き詰められた白い石が映え、石や岩が配置されている石組みから「和の心地よさ」を感じられるのではないでしょうか。
城南宮の近くのランチおすすめ
城南宮のすぐ近くには、京都らしいランチを楽しむことができる飲食店がたくさんあります。この記事では、筆者がおすすめするお店を3店舗ご紹介します。参拝・拝観する際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
京都離宮 おだしとだしまき
京都といえば、上品でやさしい味の「おだし」が有名です。「京都離宮おだしとだしまき」のメニューは「だしまき御膳と釜たきごはん」のひとつのみで、4種類のおだしから自分の好み味のだし巻き卵を作ってもらえます。ほっこりと心が安らぐお料理を堪能してみてください。
京都らしい上品なおだしのお土産を購入することも可能です。おだしのテーマパークでもある「京都離宮おだしとだしまき」は、現在大人気のため予約は必須となっています。
美ね寅
京都の和食レストランとして46年の歴史がある「美ね寅」。厳選された6つの最高級天然素材からとれる「旨味だし」を使った料理が特徴です。こだわりのだしが香る名物のうどんすき、 うどん、お鍋、丼ぶりはなどは身も心も落ち着かせてくれます。
鴨LABO
「鴨LABO」は京都初の国産あい鴨を使用した、絶品のラーメン屋さんです。鴨肉専門の卸会社が運営しています。鴨肉の旨みがたっぷりの「塩ラーメン・醤油ラーメン・担々麺」などが有名です。
城南宮のアクセスと参拝情報
■住所 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
■電話番号 075-623-0846
■参拝時間 境内自由
神苑 9:00~16:30(受付終了16:00)
※7月1日~8月31日は南神苑は拝観休止
(北神苑のみの拝観可能)
■拝観料
対象者 | 拝観料 |
---|---|
大人(中学生以上) | 800円 |
小学生 | 500円 |
障害者手帳を掲示の方 (付き添いの方1名まで) | 400円 400円 |
団体20名以上の場合 大人(中学生以上) | 700円 |
団体20名以上の場合 小学生 | 400円 |
※7月1日~8月31日の期間は北神苑のみ拝観可能
▷ 特別拝観料 300円
■駐車場
無料駐車場 200台あり
■アクセス
地下鉄烏丸線・近鉄京都線「竹田駅」下車徒歩約15分
市バス・京阪バス「城南宮東口」下車
R’EXバス「油小路城南宮」下車(土日祝は城南宮下車すぐ)
▽城南宮公式サイトはこちら
城南宮のまとめ
城南宮は1年を通して人気の観光名所である
城南宮の紅葉は穴場である
城南宮の見どころがわかる
城南宮で有名なしだれ梅や紅葉を見たいと考えているのであれば、「しだれ梅のこれまでの開花情報」と「紅葉のこれまでの色づき情報」は必ず確認をしておいた方が無難です。
しかし、城南宮はどの季節でも「趣が異なる五つの庭園」を楽しむことができます。
天気がよい日だと午前中から楽しめるので、他の観光地もまわりやすいね!
京都観光を考えている方は、ぜひ来訪リストにいれてみてはいかがでしょうか。
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検索ワードを「城南宮」で調べると情報がすぐにでてくるよ!京都観光をお得に楽しんでくださいね♪